ベルデ中山駅前ビルリニューアル。リニューアル前の写真。
ベルデ中山駅前ビルリニューアル。外観と開口部の写真。
ベルデ中山駅前ビルリニューアル。エントランスの写真。天井高さを大幅に高くしています。
ベルデ中山駅前ビルリニューアル。ロビーの写真。照明器具をグリッド状に配置。
ベルデ中山駅前ビルリニューアル。ロビーの写真。1.5層分の階高がある。
ベルデ中山駅前ビルリニューアル。エレベーターとエスカレーターの写真。
ベルデ中山駅前ビルリニューアル。照明計画。ガラスに映り込み空間が連続して見える
敷 地:JR横浜線中山駅前
用 途:複合商業施設
構 造:RC造5階
敷地面積:1242.19m2
建築面積:1158.50m2
延床面積:5440.52m2
竣 工:2010.04
駅と直結する駅前ビルの全面リニューアル。既存店退店に伴い建物全体をリニューアルした。 リニューアルの最大の課題は動線の改善であった。駅改札と隣接するペデストリアンデッキ(歩行者回廊)からメインエントランスへの動線、さらに各階へのアプローチに問題があり、このままではリーシングは困難であった。そこで可能な限り既存床開口を利用しながらエスカレーターの新設、方向変更などを行い、1Fからメインエントランスまでの動線をスムーズにし、各階へのアプローチを改善し資産価値を向上させている。
メインエントランスは、イメージを刷新し周辺競合ビルへの優位性を高めている。視認性を改善し集客性を高めつつ、テナントのグレード感も高めることは、ビルと入居テナントの競争力を中長期的に維持することにつながる。
エントランスは建物をくり抜いたような意匠とした。構造的に可能な限り壁を撤去し、天井を高くしている。同時に天井面を明るくすることで、ペデストリアンデッキや駅前ロータリー、駅のホームからの視認性を高めている。ガラスに映り込む照明器具の虚像と実像が同ピッチで連続、または重なり合うように計画し、あたかも外部にまで内部空間が連なる幻想的な効果を創りだしている。
本計画を含めリニューアルでは多くの場合、新規に確認申請を通すことは構造的に困難である。耐震改修促進法を利用する可能性もあるが、ほぼ容積を確保できているビルでは、延長される耐用年数を考慮して費用対効果が低い場合が多い。本計画は容積が消化できており、構造の状態も良好であるため用途変更のみを行っている。その場合でも当時の法律を遵守する範囲内での構造変更は可能であるため、一部補強しながら開口部を可能な限り広げている。
また本計画では1階のパチンコ店の営業を続けながら、その他のフロアのリニューアル工事を行った。内装工事を先行して行えるエスカレータ非着床階は先行オープンするなど、事業収支の最大化に積極的に取り組んでいる。