平山電気商会本社ビル建て替え前の店舗外観と店内。
平山電気商会本社ビル建て替え後の外観とロビー。
平山電気商会本社ビル建て替え後の照明計画。
平山電気商会本社ビル建て替え通り庭の様子。
平山電気商会本社ビル建て替えオフィスの様子。
平山電気商会本社ビル建て替え オフィスの様子2
平山電気商会本社ビル建て替え後の会議室。ガラス天板で圧迫感をなくした。
平山電気商会本社ビル建て替え後のラウンジ。休憩等に利用します。
平山電気商会本社ビル建て替え後の和室。経営者のためのプライベートスペース。
敷 地:新潟県村上市上片町
用 途:事務所
構 造:鉄骨造
敷地面積:350.51m2
建築面積:107.28m2
延床面積:189.02m2
竣 工:2007.04
受 賞:イギリスD&AD Award 2008 Yellow Pencil(銀賞)
日本建築家協会・優秀建築選2009
日本建築学会・北陸建築文化賞2009
敷地は近世城下町の面影を遺す間口三間の町家の街割。地域に分散する事業所の拠点となるオフィスであり、その顔としての機能が建築に求められた。
建築の特長として「通り庭」と名付けた吹抜けが奥行き方向に縦貫する。各室は通り庭に面するよう上下階に配した。通り庭と各室は、木フレームによりスムーズな曲面のボリュームに分節される。その形状は、平面的には各室の所用面積により生じる凸凹を曲線で近似することで求めた。鉛直方向は吹抜面積をコントロールするために傾斜している。結果、通り庭はダイナミックな曲面に包まれ、その膨らみは社内外の人々の自発的交流を場となる。
その形状は創造的であるクライアントのコーポレーションアイデンティティを象徴している。
村上の街の主要な観光資源は伝統的な街並である。街並を構成する建物は黒く塗られた木製の塀により囲まれ「黒塀通り」という街並復興活動も行われている。この塀を参照し、街並に面する建物の外壁に不燃処理を施した木材を使い、黒いステインを塗り、建物と街の秩序との調和を図った。黒い外壁のファサードはエントランスのガラスから垣間見える白く抽象的な内部空間のモダニティを強調する。
内部空間をアトリウムと執務空間に分割する木フレームは地元の山で育った杉の集成材を用いた。地元材の積極的な利用は荒廃する地域の山林の改善に役立つだろう。
本建築では特別な設備を使用しないパッシブアプローチにより省エネ化を計った。
トップライトから入る光は通り庭を満たし、白い壁にバウンドして各室を柔らかく照らす。この効果により昼間の照明は不要となっている。
天窓の換気窓は上昇する熱気を効果的に屋外に排出する。また建物両端の扉を開放すれば通り庭に心地よい風が通り抜けるため夏期でも通り庭の空調はほとんど不要である。冬期の積雪は天然の断熱として機能する。
これらの効果として、建替前と比較して稼働率が高まっているにもかかわらず、エネルギー消費を35%削減することに成功した。